理研-住友理工人間共存ロボット連携センター(旧理研-東海ゴム人間共存ロボット連携センター; RTC)は期間満了に伴い,2015年3月をもって終了しました.


理研-東海ゴム人間共存ロボット連携センター(RTC)は、東海ゴム工業株式会社(TRI)と理化学研究所(RIKEN)の連携により2007年8月に設立された新しいセンターです。
RTCでは、その前身である理研バイオミメティックコントロール研究センター(BMC)で開発された人間と直接ふれあうことのできるロボット「RI-MAN」の技術を継承し、TRIの新規機能材料(スマートラバー)を用いたソフトセンサやソフトアクチュエータに関する技術を融合することにより、介護に役立つロボット、特に肉体的負担の大きな作業である移乗作業を支援できるロボットの開発を行っています。
また、応用開発と並行して、人の介護動作の解析や、人の抱き上げに関するロボット制御法、新機能材用をベースにしたアクチュエータやセンサの開発などに関して基礎研究を行っています。

News

2015.02.23 研究用プラットフォーム”ROBEAR”発表
2013.03.21 シンポジウム「介護支援ロボットRIBAとその要素技術の研究開発」
2012.11.20 理研セミナー「からくり人形に学ぶ-機構と感性-」
2012.01.14 映画「ロボジー」公開。映画内にてRIBAが出演。

ロボット制御研究チーム

[チームリーダ:鈴木 達也]

力作業の支援という立場から、人とロボットの接触動作を中心にして、 環境や基本動作の表現と制御、動作切り替えによる多様な動作の生成、 粘弾性特性の適応的調整、新しい機能材料の制御系設計への活用、 等を含むロバストでフレキシブルな制御系の構築に関して基礎的および応用的研究を行います。

ロボット動作研究チーム

[チームリーダ:池浦 良淳]

本研究チームでは、人の介護動作を分析し、 人に脅威を与えないロボットの介護動作の実現を目指します。 そのため、人の各部の位置や力のデータから運動を評価できるモデル、 及び分析結果をロボット動作として組み込める運動モデルを構築します。

ロボット感覚情報研究チーム

[チームリーダ:向井 利春]

本研究チームでは、ロボットのためのビジョンシステム、センサデバイス、および、 センサ情報処理の研究を行い、センターで開発するロボットに知能や自律性を与えることを目指します。 他チームと協力することで、センサの素材開発からロボットに組み込んで使用するレベルまでを統一的に扱い 実際にロボットで使える高度なセンサの研究開発を行います。

ロボット実用化研究開発チーム

[チームリーダ:郭 士傑]

本研究チームでは、新しいスマートラバー材料を用いたソフトアクチュエータ、 ソフトセンサの研究開発および介護ロボット、介護機器への応用研究を行っています。 連携センターの他のチームと協力して、 人間にやさしい、ソフトな介護ロボットの実用化を目指します。